派遣社員の給料相場をチェック!高時給の業種についても解説
派遣社員としてキャリアを歩んでいこうとした際「月収やボーナスなど給料はどれくらいもらえそうか」「同じ派遣社員として働くならどの業界・職種が給料高いのか」といったことが気になるでしょう。そこで今回は派遣社員の業種別給料事情、給料を上げていくポイントを紹介します。ぜひ参考にしてください。
派遣社員の給料相場
このパートでは派遣社員の給料事情を取り上げます。
三大都市圏での平均時給
株式会社リクルートの調査機関「ジョブズリサーチセンター」によると、2021年5月度の三大都市圏(関東・東海・関西)の平均時給は1,561円となっており、前年同月と変化がなかったという結果でした。詳細を見ていくと、関東地方の平均時給は前年同月より16円安い1,659円、東海地方の平均時給は前年同月より18円安い1,386円、関西地方の平均時給は前年同月と変わらず1,407円でした。
この時給を用いて1日8時間、月20日働いたとすると、関東地方の額面月収は26万5,440円、東海地方の額面月収は22万1,760円、関西地方の額面月収は22万5,120円になります。さらに年収ベースに換算すると関東地方の額面年収は318万5,280円(約319万円)、東海地方の額面年収は266万1,120円(約266万円)、関西地方の額面年収は270万1,440円(約271万円)という結果となりました。
正社員の平均年収との比較
上記で示した派遣社員の平均月収・年収を見て、意外にもらえるなと思われた方ももしかしたらいるかもしれません。参考までにここでは正社員との年収比較をしてみたいと思います。
国税庁が毎年発表している「民間給与実態統計調査(今回は令和2年分データ)」によると、正社員・正職員の平均年収は496万円という結果でした。正社員・正職員はボーナスや各種手当が支給される一方、派遣社員はもらえないケースが多いため、年収ベースだと200万円前後の差が出ています。ただボーナスや手当を除いた時給ベースだと正社員・正職員と派遣社員に大きな差がないというケースもあります。
派遣社員の仕事で年収の高い業種
せっかく派遣社員として働くなら高い時給で働きたいと思いませんか。業界や業種の向き・不向き、興味をもてるかもてないかなど条件があるかと思いますが、ここでは年収の高い業種を紹介します。
ITエンジニア職
プログラマーやシステムエンジニア、情報セキュリティ技術者など高度な知識・スキルが求められるITエンジニア職は、ほかの業種と比べ時給が高い傾向があります。派遣ITエンジニア社員の平均時給が3,000円以上となることも多くあり、商品販売や接客関連の派遣社員より年収ベースで200万円以上高いといったケースもあります。
最近であればプログラミングスクールや職業訓練でのカリキュラムが充実してきたため、一念発起してチャレンジできる環境が整いつつあります。ITエンジニアの派遣時給は知識や技術力などのスキルによって変化するため、スキルを持ちさらに高めていける人は高収入を得られる可能性ありです。
国家資格が必要な仕事、語学力が求められる仕事
看護師や保育士、介護福祉士など国家資格が必要な仕事の中には人手不足、業務拡大などの背景から高時給で派遣社員として働くチャンスがあります。また、グローバル化が進み海外に物やサービスを輸出したり、海外から物やサービスを輸入したりすることが当たり前となった中、通訳や翻訳、貿易関連事務など外国語スキルが求められる仕事も、ほか業種と比較し高めの時給が設定されているケースが多いです。
ただ、資格を取って終わり、外国語スキルを身に付けて終わりではなく、それらを活かし業務経験を積むことで高時給の仕事にありつけるチャンスがやってくるということをお忘れなく。
派遣社員としての給料を上げる方法
派遣社員として働く中で「もっと時給を上げたい、年収を上げたい」と思った際に、どのようなアプローチ方法があるか紹介します。
専門知識や技術を身に付ける
ITエンジニアや医師に代表されるように、専門知識・技術がある労働者は採用側も垂涎もの。労働市場で希少な価値をもっていれば、おのずと時給や月収、年収は上がっていきます。そうはいっても「自分には専門知識・技術がない」と思われる方も多いでしょう。
ただそれで何も行動しないではいつまでたっても給料は上がらないままです。一例として、資格を取得する、免許を取得することは、その分野の専門知識・スキルがあるという一つに指針になります。派遣会社の中には資格・免許取得を支援してくれるところもあるので、それを活用するのもアリです。
複数の派遣会社に登録し好条件の仕事を見つける
上記で紹介したような取り組みで自分の労働価値を高めつつ、現在登録の派遣会社以外に登録することでより待遇のよい仕事を探すというのも一つの手です。派遣会社側としても登録者がほかの派遣会社に登録していることも理解しているため、現在登録中の派遣会社に「時給を上げてほしい」と交渉して体力・精神面を削るくらいなら、複数の派遣会社に登録する旨を伝える方がよいでしょう。自分にとって気になる案件を持つ派遣会社があれば登録して話を聞いてみましょう。
まとめ
派遣社員の給料相場および、高時給業種は理解いただけたでしょうか。当記事の情報が、派遣社員としてのキャリアアップにつながれば嬉しい限りです。