派遣とアルバイト・パートは何が違う?自分に合った働き方とは

公開日:2023/05/15  最終更新日:2023/01/30


社会では、さまざまな働き方があります。フルタイムで働く正社員のほか、派遣やアルバイト・パートといった働き方を聞いたことがある方も多いでしょう。しかし、実際に派遣とアルバイト・パートの違いをご存じですか?そこで今回は、そんな派遣とアルバイト・パートの違いと、派遣のメリット・デメリットをご紹介します。

派遣とアルバイト・パートの違い

派遣とアルバイト・パートは、一体何が違うのでしょうか?

派遣

派遣とは、派遣会社と雇用契約を結んで、派遣先企業に就業する働き方です。実際に働くのは派遣先企業ですが、雇用契約は派遣会社なので、給与は派遣会社から支払われます。派遣は、正社員と同じようにフルタイムで働く求人もあれば、勤務時間を自由に選んでプライベートも充実させられるような求人もあり、自分に合った働き方ができるのが大きな魅力です。

アルバイト・パート

アルバイト・パートは、働く企業と直接雇用契約を結んで就業する働き方です。給与も、直接就業先から受け取ります。そんなアルバイト・パートは正社員ではないため、ライフスタイルに合わせて仕事ができるのが特徴です。長期で働ける求人だけでなく、短期で募集している求人も多いです。また、企業の規則がなければ、ほかの仕事との掛け持ちもできます。

派遣とアルバイト・パートの福利厚生面の違い

派遣とアルバイト・パートでは、雇用契約を結ぶ相手が違うことが分かりました。では、福利厚生面ではどうでしょう。ここからは、派遣とアルバイト・パートの福利厚生面での違いを解説します。

派遣の福利厚生

派遣は、労働条件を満たせば、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労働者災害補償保険、介護保険などの社会保険に加入可能です。さらに、有給休暇や育休・産休の取得も可能です。健康診断もできます。そのほか、雇用契約を結んだ派遣会社が福利厚生として契約している施設があれば、利用可能です。

そして、2020年4月より導入された、同一労働同一賃金により、就業先企業の福利厚生も、派遣が利用できることになりました。派遣は、福利厚生がないというイメージの方もいますが、それはひと昔前までの話です。現在は、派遣でも正社員と同じように福利厚生を受けられます。

アルバイト・パートの福利厚生

アルバイト・パートでも、労働条件を満たせば社会保険への加入が可能です。有給休暇の取得ができます。また、企業によっては、住宅手当や通勤手当がアルバイト・パートの方にも支給しているところがあります。アルバイト・パートに適用される福利厚生はどのようなものがあるのか、事前にリサーチしてみましょう。

派遣スタッフのメリット・デメリット

ここからは、派遣のメリットとデメリットをご紹介します。これから派遣として働くことを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

メリット1.希望に沿った仕事を紹介してもらえる

派遣は、事前に派遣会社と面談を行い、就業先の要望や条件を伝えられます。そのため、自分の希望に沿った仕事を紹介してもらえるのです。一般的な求人情報に掲載されていない求人も紹介してくれるので、より自分に合った仕事を見つけられます。

メリット2.応募前に仕事内容や雰囲気を知れる

派遣会社で仕事を紹介してもらうと、応募前に仕事内容や雰囲気を知れます。派遣会社は、事前に派遣先企業と労働条件や仕事内容を確認し、さらに派遣先企業の見学にも行きます。そのため、募集要項だけでは分からない職場の雰囲気を教えてもらえるのです。

メリット3.アルバイト・パートよりも時給が高い

派遣は、アルバイト・パートよりも高い時給設定をされているところが多いです。派遣会社は、働きたい人の希望や要望、スキルに合った派遣先企業を紹介します。そして派遣先企業側も、自社が求めている人材や合う人材を派遣会社から送ってもらえるのです。そのため、まだ合うか合わないか分からないアルバイト・パートよりも高い時給に設定しています。

メリット4.派遣会社によってはサポートが手厚い

派遣は、派遣会社から手厚いサポートを受けられます。派遣会社によっては、派遣先企業への出勤初日に同行してくれたり、定期的に派遣先企業へ訪問してくれたりするところもあるのです。また、就業中の悩みや不安も相談できる体制を整えているところも多いです。派遣で初めて働くという方にとっては、非常に心強いでしょう。

メリット5.キャリアアップも目指せる

派遣では、キャリアアップを目指せます。多くの派遣会社で、派遣先企業に関係なく、さまざまな分野の教育を受けられる機会を設けています。キャリアアップやスキルアップを目指せるので、今後の人生にも役立つでしょう。

デメリット6.派遣で働く期間が決まっている

派遣の大きなデメリットは、一つの派遣先企業で働く期間が決まっていることです。労働派遣法によって、一つの派遣先企業で働く期間は最長3年です。3年目以降はまた別の派遣先企業での就業になるため、その点はデメリットとなるでしょう。

デメリット7.大きな仕事は任せてもらえない

派遣は、大きな仕事は任せてもらえないというデメリットがあります。というのも、派遣は最初に労働条件として業務範囲が決まっているのです。業務範囲外のことは、挑戦したいと思っても、条件にのっとって任せてもらえません。さまざまな業務にチャレンジしたいという方は、業務範囲外のことができないことに不満を感じてしまうでしょう。

デメリット8.スキルや資格で給与に差がある

派遣はアルバイト・パートよりも時給が高いことが多いですが、中でもスキルや資格を持っていて即戦力になる人材に対してはとても高い時給を設定しています。そのため、未経験で生かせる資格を持っていない場合は、経験があって資格を持っている人に比べて低い時給になってしまうのです。派遣で仕事を探していると、スキルや資格によって生じる給与の差が気になる方もいるでしょう。

まとめ

派遣とアルバイト・パートの違いをご紹介しました。派遣やアルバイト・パートは、正社員ではないという括りは同じですが、雇用形態に大きな違いがあります。中でも派遣はひと昔前のイメージとは違い、高時給でライフスタイルに合った働き方ができるとして注目されています。派遣とアルバイト・パートのどちらで働くか悩んでいる方は、それぞれの特徴を理解し、自分に合った働き方を選んでください。

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