派遣で在宅勤務は可能か?在宅派遣の仕組みとメリットを解説!
派遣社員としての働き方はワークライフバランスを重視する中堅社員やキャリアを積みたい若手社会人、専門知識やスキルを有効活用したいシニア層との相性が良好です。中でも在宅派遣は仕事とプライベートの両立に役立つため、柔軟な働き方を希望する方にも最適でしょう。今回は派遣でも在宅勤務できる仕事内容やメリットについて解説します。
派遣社員でも在宅勤務はできる?
派遣社員と聞くと、オフィスでの業務が主流のように思われがちですが、実は在宅勤務も派遣社員にとって選択肢のひとつです。
近年、テクノロジーの進化や働き方改革の推進により、在宅勤務が一般的になりつつあります。在宅勤務は労働者にとって出勤にかかるコストが削減でき、働きやすい環境を整備しやすいため、生産性やワークライフバランスの向上に貢献する効果があります。
企業側にとっても、オフィススペースの削減や光熱費の節約といったコスト削減効果、地理的な制約のない優秀な人材の確保、災害時にオフィスが利用できない状況下でも業務継続可能といったメリットがあります。また、労働者が働きやすい環境を提供することで、満足度向上や離職率の低下につながるのです。
国土交通省が毎年実施している全国の就業者を対象としたテレワーク実施状況によると、テレワーカーの割合は令和5年度で全国平均24.8%、首都圏では38.1%でした。この割合は令和3年度のピーク時に比べて減少が見られるものの、コロナウィルス流行前より高い水準を示しています。
テレワークとオフィス出勤を組み合わせたハイブリッドワークの普及が進む傾向にあり、働き方はより柔軟性を増しています。多様な働き方のなかから、働きやすい選択肢を選べるのは派遣社員も同様です。週に数回テレワークを実施する一部在宅勤務や週の大半を在宅勤務が占める基本在宅勤務、出社を前提としない完全在宅勤務の案件を受けることで、自宅での勤務が可能となります。
とくに完全在宅勤務の場合は出社・通勤の必要がないため、全国どこからでも働けることが魅力です。在宅勤務は、オフィスでの勤務と比べて、自己管理やリモートコミュニケーションなどのスキルが求められます。在宅勤務することでこれらのスキルを磨き、キャリアの発展につなげましょう。
派遣社員でも在宅勤務ができる仕事
在宅勤務ができる仕事は多岐にわたります。たとえば、データ入力や資料作成、顧客サポートといった事務系の仕事、翻訳やシステム開発・保守など特殊スキルが求められる業務、WEBコンテンツやイラスト作成などクリエイティブな業務は、場所にとらわれずに取り組める仕事です。また、派遣会社や人材派遣会社から提供されるプロジェクトに応じて、在宅勤務の選択肢が設けられることもあります。
働きたい職種での在宅勤務が困難な場合に備えて、就職条件の優先順位をあらかじめ決めておくとよいでしょう。在宅勤務を第一条件とする場合には、派遣会社の担当者に相談することでWEBサイトに未掲載の在宅勤務の仕事を紹介してもらえる可能性もあります。在宅勤務の案件を多く取り扱う派遣会社に複数登録することも有効です。
一方、働きたい職種があり、かつ在宅勤務を希望する場合に、完全在宅勤務の案件が見つからなかったら、出勤と在宅勤務のハイブリッドワークを検討しましょう。自宅での勤務においては情報セキュリティに充分な注意を払う必要があります。とくに企業の機密情報や個人情報が含まれるデータにアクセスする際には、セキュアなネットワーク環境やパスワード管理などの対策を心掛けましょう。
派遣社員が在宅勤務で働くメリット
在宅勤務は派遣社員にとって数々のメリットをもたらします。
まず、柔軟な働き方が可能となることです。通勤時間や場所にとらわれずに働くことで、自分のライフスタイルに合わせたワークライフバランスを築けます。家族との時間や趣味などプライベートに対して時間を確保したい人にとって魅力です。
さらに、自宅での勤務は集中力が高まり、効率的に業務をこなせるのです。お気に入りのチェアやデスクなど、居心地のよく過ごせる作業環境を整えることで、集中して作業に取り組め、効率や生産性を高められます。とくに人の出入りが激しいにぎやかなオフィスでの作業が苦手な方にとって、静かで集中しやすい作業環境が得られることは大きなメリットでしょう。
一方で在宅勤務は仕事とプライベートの境界が曖昧になりがちです。また、出勤の必要がないため、運動不足に陥りやすい傾向があります。健康を維持するためにも、適切な労働時間を設定し、過剰な労働や過度なストレスを避け、体を動かすことを意識するようにしましょう。
在宅勤務は、新たな働き方の可能性を探り、充実した職場環境を築きたい人におすすめの選択肢です。
まとめ
派遣で在宅勤務は可能です。在宅勤務にもさまざまな種類があり、在宅勤務の割合によって一部在宅勤務、基本在宅勤務、完全在宅勤務の選択肢があります。完全在宅勤務の場合は出社・通勤の必要がないため、全国どこからでも働けることが魅力です。
在宅で可能な主な仕事はデータ入力や顧客サポートといった事務系、翻訳やシステム開発・保守など特殊スキルが求められる業務、WEBコンテンツやイラスト作成などクリエイティブな業務です。在宅勤務はワークライフバランスの構築や、作業効率・生産性の向上といったメリットが期待できます。