派遣社員から正社員になる方法とその心得を紹介
派遣社員として働いている人の中には「正社員になりたい」と考える人も多いことでしょう。派遣社員から正社員になるにはいくつか方法があるので、自身に向いているものや状況に合った方法を選ぶことが大切です。また、本記事では派遣社員から正社員になるメリット・デメリットや、目指す上での心得もまとめて紹介します。
派遣社員から正社員になる方法
派遣社員から正社員になる方法には主に4つの選択肢があります。
派遣先企業で正社員登用される
多くの企業が「正社員転換制度」を導入しており、職場での実績や勤続年数などを基に正社員へ移行するケースがあります。ただし、制度があっても実際に転換実績がない場合もあるため、事前の確認が重要です。
紹介予定派遣を利用する
次に、紹介予定派遣という制度を活用する方法もあります。これは最長6か月間、派遣社員として働いた後、企業と本人双方が合意すれば直接雇用に移行できる制度です。2022年度には、紹介予定派遣からの直接雇用率は56.5%となっており、一定の成果が見込める手段です。
常用型派遣で働く
第三に「常用型派遣」という働き方があります。これは派遣会社と正社員として契約し、そこからさまざまな派遣先へ派遣される形態です。派遣期間外でも給与が支払われるため、雇用が安定しています。
転職サービスを利用する
最後に、転職サービスを利用する方法です。転職エージェントを活用することで、書類添削や面接対策などの支援を受けながら、自分に合った企業の正社員としての転職を目指せます。
派遣社員から正社員になるメリット・デメリット
派遣社員から正社員になることには、いくつかの大きなメリット・デメリットがあります。
メリット
メリットとしてはまず、実際に職場で働いた経験を通じて、入社前にその企業の社風やルールを理解できる点が挙げられます。これは、正社員として直接応募する場合には得られない貴重な体験であり、ミスマッチのリスクを軽減し、入社後もスムーズに業務へ適応する助けとなります。
次に、安定した収入が得られることも大きな利点です。登録型の派遣社員は契約期間が限られており、契約終了後や体調不良で働けない場合には給与が支払われないこともあります。
一方、正社員は無期雇用であり安定した月給が保証されているうえ、有給休暇制度もあるため休んでも収入が大きく減る心配が少なくなります。この安定性は、生活設計や将来の計画にも大きく寄与するでしょう。
さらに、福利厚生が充実する点も見逃せません。正社員として雇用されることで、住宅手当や資産形成制度、特別休暇、旅行補助といった企業独自の制度を受けられる可能性があります。
派遣社員の場合、雇用契約は派遣会社と結んでいるため、派遣先企業の福利厚生の対象にならないことが多く、待遇に大きな差が出ることがあります。
デメリット
正社員になるうえで最も懸念されるデメリットは、異動や転勤の可能性があることです。企業に正社員として雇用されると、会社の方針や業務上の都合により、希望しない部署や勤務地に配属されることがあります。
このような変化は、プライベートや家庭環境に大きく影響を与えることもあります。また、業務範囲が広がるという点もデメリットととらえられやすいです。
派遣社員は業務内容が明確に定められていることが多く、責任の重い仕事を任されることは少ないですが、正社員になると多岐にわたる業務や新しいプロジェクトを任されることもあります。責任が増すことでやりがいや成長の機会が増える一方、業務負担が増えることに不安を感じる人もいるかもしれません。
派遣社員から正社員になるための心得
派遣社員から正社員になるためには、まず派遣先企業のルールを守り、与えられた業務を確実にこなすことが基本です。
しかし、正社員登用は企業にとって給与や福利厚生、社会保険料などのコスト増を伴うため、単に仕事をこなすだけでは不十分です。企業側にとって「必要な人材」と認められるためには、以下の2つの心得が重要になります。
成果を出す
正社員になるには、求められている業務をただこなすだけでなく、それ以上の成果を上げることが求められます。
たとえば、売上件数など数字で示せる具体的な実績を残すことで、自社の社員として確保したいという評価を得やすくなります。企業にとって価値ある人材であることを示すことで、正社員転換の可能性が高まるかもしれません。
積極的にコミュニケーションをとる
派遣社員は正社員と同じ職場で働くことになるため、社員との関係性が非常に重要です。どれだけ仕事で成果を上げても、コミュニケーション不足で現場の印象が悪いと正社員になれない可能性があります。
職場内の人と積極的にコミュニケーションを図り、良好な人間関係を築くことが、正社員登用への後押しになります。ただし、単なる雑談ではなく、仕事の改善提案や成果につながる話題を中心にコミュニケーションを取ることが重要です。
まとめ
派遣社員から正社員になるには、派遣先企業での正社員登用制度の活用や紹介予定派遣、常用型派遣、転職サービスなど複数の方法があります。正社員になることで、職場の社風やルールを理解した上で働ける安心感や、安定した収入、充実した福利厚生が得られるのが大きなメリットです。一方で、異動や転勤の可能性や業務範囲の拡大など、責任が増えるデメリットもあります。正社員を目指すなら、単に与えられた仕事をこなすだけでなく、求められる以上の成果を出し、職場内で積極的にコミュニケーションを図ることが重要です。これらの心得を持って取り組むことで、正社員転換のチャンスを増やせます。
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引用元:https://www.hotstaff.co.jp
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